Written By: 遠野秋彦
僕らはボンクラだった。
しかし、1番になりたかった。
そこで、天才になれる薬の実験台に志願した。
僕らはボンクラを返上して天才になった。
何もかもやる前から分かった。
テストに出るまでもなく、結果が分かってしまうのだ。
そこで僕らは思った。
真面目にテストを受けるのも馬鹿馬鹿しい。
テストを受けない僕らの成績は最低ランクだった。僕らはボンクラ扱いされた。
(遠野秋彦・作 ©2012 TOHNO, Akihiko)