2012年03月08日
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三百字小説『僕らボンクラ』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 僕らはボンクラだった。

 しかし、1番になりたかった。

 そこで、天才になれる薬の実験台に志願した。

 僕らはボンクラを返上して天才になった。

 何もかもやる前から分かった。

 テストに出るまでもなく、結果が分かってしまうのだ。

 そこで僕らは思った。

 真面目にテストを受けるのも馬鹿馬鹿しい。

 テストを受けない僕らの成績は最低ランクだった。僕らはボンクラ扱いされた。

(遠野秋彦・作 ©2012 TOHNO, Akihiko)

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